三ノ塔尾根とヨモギ平
2006.04.30


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◎三ノ塔からヨモギ平まで

三ノ塔からの下りはじめは少し急な部分もあったが、概ね歩きやすい尾根だった。地図に載っていない登山道のわりには踏み跡がはっきりついていて、迷うような所はほとんどない。さすがに標識はないが、木の枝につけられたテープを追っていけば十分。

キャンプ場まで誰にも会わなかったが、ストックを突いたと思われる跡が残っていた。それから、鹿の足跡もたくさん見かけた。


左の写真は15分ほど下ったところで、後ろを振り返って撮ったもの。

人の手が入っていないというのか、荒れているというのか、倒木がたくさんあって、所々で登山道をふさいでいた。でも、山桜がたくさん咲いていて、目を楽しませてくれた。


やがて、倒れかかった鹿柵の脇を歩くようになった。このあと緩い登りになって、どうやらヨモギ平に着いたようだ。
近くにブナ(?)の林が見えた。これまでの荒れ様とはうってかわって、公園かと思うほどきれいさっぱりしている。
三ノ塔まで1時間の標識。
近くに「ヨモギ平」の標識もあった。ちょっとした丘のようになっていて、3つほどベンチが置いてある。ここで休憩することにした。


誰もいない静かな山の中、さわやかな新緑を眺めつつ、カカオ85%のチョコを食べる。このうえない贅沢である。心配した雨も降らなくてよかった。


◎ヨモギ平から蓑毛まで

BOSCOキャンプ場にはどちらへ下りていけばよいのか、いまひとつ確信がもてなかったが、地図から判断してこっちだろうという方向へ進んだ。すなわち、写真のように大山を前に見ながら下りていった。

さっきの標識には札掛まで40分とあったが、これとは別に札掛に下りる道があるということなのだろうか? あるいは、いったんキャンプ場に下りてから林道を経由して札掛に着くという意味なのか?
道はまちがっていなかったようで、どんどんそれらしい方向へ下っていった。途中で、扉が開いたままの鹿柵をいくつか越えた。
最後は薄暗い杉の植林帯を通って、BOSCOオートキャンプ場の端に出た。三ノ塔から休憩込みで1時間半かかったが、これはゆっくりめのペース。
キャンプ場を出て、しばらく林道を歩いたあと、門戸口の青山荘の裏から再び山道に入った。ヤビツ峠まで林道を歩くよりも距離は短いが、楽なのは林道を歩くほうだと思う。


14時21分、ヤビツ峠に到着。自転車の人がたくさんいた。20分ほど休憩して、柏木林道(春岳沢沿いの道)に入った。
この日はまだ余力があって、柏木林道をかつてない速さで下った。15時24分、蓑毛バス停に到着。ちょうど15時30分発のバスが来て、方向転換をしているところだった。バスは登山客で一杯になった。途中でクラブ活動帰りの中学生が乗ってきて超満員。その後のバス停では乗るのをあきらめる人もいたくらいだ。

いうまでもないことだが、蓑毛から秦野までのバスは、登山客のためだけにあるのではない。地元住民の足としての役割も担っている。ときどき、おめかしした若い女性が乗ってくることがある。小田急線に乗って夕方から町田あたりでデートなのかもしれない。彼氏との大切なおデート、そのプロローグが、汗くさいおじさん・おばさんでギュウギュウのバスでよいのであろうか? いつも申しわけなく思っている。


Digital camera : Panasonic DMC-FX9


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