大山三峰山

2007.01.08


Part 2


南峰から20分ほど下ったところにベンチがあった。ここから素直に不動尻に下ればいいものを、ちょっとスケベ心が出てしまって、尾根の上をまっすぐ進む破線コース(地図上に破線で示されたあまり一般的ではないルート)を歩くことにした。
順調にいけば、30分ほどで大山から不動尻に至るコースに合流するのであるが・・・
はじめのうちは尾根が狭く、わりと明瞭な踏跡があって迷うことなく進めた。だが、しばらくして、地図に「尾根広く迷いやすい」と書かれた所に出ると、本当に迷ってしまった!!

地図と周囲の地形から判断してこっちだろうと思う方向に進んでいくと、写真のように木に青いテープが付いていたので、いったんはこれで間違いないと思った。しかし、どんどん斜面が急になり、歩くのが難しくなってきた。このまま無理に突き進むと川崎の一家四人の二の舞である。引き返すことにした。
間違いのない所まで戻って、もう少し西寄りの尾根筋に入ってみた。こんどはピンク色の目印がつけられていた。人が歩いた跡もあって、とりあえずはこちらで合っていそうだ。少し安心した。

江ノ島と三浦半島が見えた。

しばらくすると、またどちらに進むべきか悩ましい所に出た。写真に写っているロープは、やはり越えてはいけないのであった。地図に「唐沢川側に踏跡があるが入らないこと」と記してあるが、この辺りのことを指しているようだ。
ロープを越えないとなると、こちら側に進むしかない。だが、木の枝に赤いテープがついてはいるものの、本当にこちらでいいのか分からなかった。どうも違う所へ下りてしまうような気がした。
川崎の一家四人もこのあたりで道に迷ったのかもしれない。
やがて、傾斜の緩やかな尾根の上を歩くようになった。このへんまで来ると、正しい方向に向かっている感じがした。
15時ちょうど、不動尻と大山を結ぶルートに合流した。道を間違えたり迷ったり、分岐点から1時間(標準タイムの2倍)もかかってしまった。

指導標の裏側にマジックで「広沢寺」、「大山」と書かれている。
不動尻から登ってきたとしたら、指導標はこのように表側が見える。登山道はここで左に曲がって唐沢峠へと続く。今回ぼくは指導標の背後から合流した。
板が新しくつけかえられて、文字が読みやすくなっているのは、川崎一家四人の遭難事故が関係しているように思う。


ここから先は2002年11月にK隊員と歩いたコースを不動尻へ下る。
15時35分に林道に出た。このあとはひたすら舗装道路を歩く。

15時53分、山神隧道に入った。

まったく照明がないので自分のヘッドライトだけが頼り。
トンネルを出てさらに20分ほど歩くと、ようやく民家が見えてきた。この先に広沢寺温泉がある。手前の緑は茶畑である。
16時37分、広沢寺温泉入口のバス停。
なんとか明るいうちに戻ってこれた。


大山と大山三峰を縦走するとなると、今回の破線ルートを歩くことになるが、道迷いには十分注意する必要があると思った。今の季節は木の葉が落ちているので周囲の地形を確認しやすいが、葉の茂った季節だとさらに危ないかもしれない。
本厚木から小田急に乗って帰った。


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