鉄砲木ノ頭・三国山・大洞山
2011.05.03

平野 -- 切通峠 -- 鉄砲木ノ頭 -- 三国山 -- 大洞山 -- 篭坂峠

前半(三国山まで)はこちら


三国峠から再び登山道に入った。

三国山まで標高差150mほどの登り。
しばらくすると大きめのブナが目立ってきた。


10時08分 三国山に到着。文字通り三国(相模・甲斐・駿河)の国境となっている。
それぞれが領土を主張し合う緊張感あふれる山頂。

三国山を過ぎて、静岡と山梨の県境をなす尾根をさらに西へと進む。

平坦な部分多く、とても歩きやすい。ハイキングにはうってつけのコースだが、富士スピードウェイから3kmほどしか離れておらず、絶えず車のエンジン音が聞こえてくるのが玉にキズ。
所々でカラフルな手書きの道標をみかけた。なかでもこれはすごい。

同じ丹沢でもこのあたりは異なる文化圏に属するのか…と思ったら、とある人が個人でやっておられるようだ。

三国山から50分で大洞山に到着。
標高1383.5m、本日の最高地点である。お湯を沸かしてカップヌードル(カレー味)の昼食。
11時45分、大洞山を出発。天気予報通り、午後から雲が厚くなってきた。ガスも出てきて少しひんやり。ここから手袋をすることにした。
大洞山から20分ほどで、アザミ平(東)というところに着いた。写真のピークは何という名前なのか、この時点では分からなかった。


アザミ平で道が二つに分かれていた。上の写真のピークは畑尾山というようだ。その先が立山、さらにいくと須走。須走ってもう富士山ではないか。畑尾山のほうへ進むと、富士山に突入して帰れなくなるような気がして、無難に篭坂峠のほうを選択した。しかし、これは大きな間違いであった。
分岐から少し歩くと西側の展望が開けているところがあった。左側が大洞山か。
ひときわ大きなブナの老木があった。周囲はロープで囲まれている。あとから分かったのだが、天狗ブナという名前がついている。
アザミ平から20分ほど歩いたところで、左側から合流する登山道があった。なんと、畑尾山・立山(別名:太刀山)からの登山道である。アザミ平から畑尾山・立山を経由してここまで来ることもできたのである。

莫大な交通費を使って丹沢の西端を目指しながら、最果ての2つのピークに行きそびれるとは。なんとも情けない話である。

【注】 国土地理院2万5千分1地形図では、2つのピークには名前も径路も書かれていない。
桜の花に慰めてもらった。
やがて車の走る音が聞こえてきた。そろそろ国道に出るようだ。
篭坂峠に出る直前は、墓地になっていた。

丹沢の西の果ては墓地だったというオチである。
12時47分、国道138号線の篭坂峠に到着。

ここから国道を山中湖のほうへ歩いて、旭日丘からバスに乗って富士吉田に戻った。道路混雑と乗り継ぎがうまくいかなかったせいで、帰りはずいぶん時間がかかってしまった。

【まとめ】
・丹沢の西の果ては墓地だった(篭坂峠の手前)。
・三国山ハイキングコースは快適だが、静けさを求めるなら富士スピードウェイでレースのない日を選んだほうがよさそう。
・畑尾山、立山にはまたいつか訪れたい。(参考:富士箱根トレイル


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