雨山峠から鍋割山
2009.11.03


寄大橋 -- 雨山峠 -- 鍋割山 -- 後沢乗越 -- 栗ノ木洞 -- 寄バス停

秋も深まり、またまた丹沢の季節がやってきました。2年半ぶりの登場となるK隊員と、雨山峠経由で鍋割山に登りました。5年前のNo.13と全く同じコースです。寄から雨山峠までの部分は三度目の正直でようやく迷ったり間違ったりせずに歩けました。

【注意】 寄-雨山峠-鍋割山は変化に富んだ面白いコースですが、迷いやすかったり少々危なかったりするので、山歩きは初めてという人が単独で歩くのはおすすめしません。

寄は「やどりき」と読むのが一般的のよう。ほかに「やどりぎ」「やどろき」「やどろぎ」など。


新松田駅上空 10000mより (カシミール3D使用)




歩行距離:約12km  累積標高: 約1200m(上り)、約1300m(下り)
マーカーの位置は後沢乗越

【時間の記録】

寄大橋
登山道入口
雨山峠
鍋割山
後沢乗越
栗ノ木洞
寄バス停


08 : 26 発
08 : 42 着 - 08 : 59 発
10 : 59 着 - 11 : 17 発
12 : 45 着 - 13 : 43 発
14 : 26 着 - 14 : 41 発
15 : 03 発
16 : 35 着



渋沢駅でK隊員と待ち合わせ。小田急のダイヤ乱れで少し遅れてしまった。

K隊員は夏の富士山、ぼくは9月の音更山(北海道)以来の山。あまり速くは歩けなさそうなので、時間稼ぎのためタクシーで寄大橋へ。最短ルートを走ってもらって、運賃は3050円。一人だともったいないが、二人ならまあなんとかってところ。

8時26分、寄大橋(赤い橋)を出発。15分ほど歩いて登山道入口に到着した(写真)。この時点で自宅を出て3時間が経過、腹が減ったのでおにぎりを2個食べてしまった。

登山道に入ると、寄沢沿いに雨山峠へ向かう。何度か沢を横切るが、雨で流されたりしたのか、どこも橋がかかっていない。水量は多くないので問題ないが、雨の後だとどうだか分からない。

写真のように要所要所に指導標はあるが、分かりにくいところもある。特にこの地図のA地点。大雨で流されてきた石が積みあがって、登山道を隠すような感じになっている。大きな石がゴロゴロしている方へ進んで、沢よりも少し高い所に上がっていく道に入るのが正解。
こちらは昨年だまされたB地点。沢に堆積した岩石を横切って登山道の続き(写真)に入るのが正解。まっすぐ水平に横切るというよりは、少し下る感じだが、この先また豪雨があると状況が変わってしまうかもしれない。「登山道」と書かれた赤い目印は、昨年はなかった。


紅葉のピークには少し早かったが、一本だけとても鮮やかな木があった。

沢に沿ってどんどん登ってゆく。崩落した斜面を横切ったり、ハシゴを登ったり、なかなか退屈しないコースである。そのうえ、人がほとんどいなくて静かなのがよろしい。喧しいのが嫌いそうなK隊員には気に入ってもらえた?

写真は雨山峠に出る手前の長いハシゴ。

10時59分、雨山峠に到着。富士山の眺めが素晴らしいので、少し長めの休憩。

雨山峠を過ぎてからも色々あって楽しめる。

写真は鍋割峠手前の長い鎖場。途中まで登ったところで、残りの部分を撮ったもの。登るほうはいいけど、これを逆に下るとなると少々難儀かもしれない。

ここを通過するのは5年ぶりだが、前回より険しく感じたのは歳のせい?
12時17分、鍋割峠を通過。ここから寄コシバ沢へ下る道が分岐しているが、「滑落注意」の札が立っている。そんなに険しいのか? 一度行ってみたい気はするが…。


鍋割峠から鍋割山は標高差170mの登り。傾斜が急なのでかなり疲れる。
前夜の雨は、山の上では雪だったようだ。落ち葉の上にかすかに残っていた。


12時45分、鍋割山に到着。大勢の登山者。お約束の鍋焼きうどん(980円)で昼食。

鍋割山から江ノ島を見たのは初めてかもしれない。空気が澄んでいて房総半島や伊豆大島も見えた。北風びゅんびゅんという予報だったが、風はたいしたことなく、山頂では快適な時間を過ごせた。
13時43分、後沢乗越のほうへ下山開始。そこそこの傾斜が続くが、大倉尾根に比べると登山道が荒れていないので歩きやすい。
後沢乗越から二俣に下りるのが一般的だが、大倉までの林道が長くていやなので、まっすぐ栗ノ木洞へ向かった。距離は長くないが、急な登りになる。

栗ノ木洞の山頂は杉に覆われていて、いつも薄暗い。杉だらけなのに、なぜ栗ノ木洞というのかは不明だ。
栗ノ木洞から櫟(くぬぎ)山を経てさらに下ると、いったん林道に出て、またすぐに登山道に入る。密度の高い杉林に西日が差し込んで独特の雰囲気。
林道から15分ほど歩くと、5年前、道が分からなくなって大変だった場所に出る。トタンの鹿柵(写真)を出るとまたすぐに鹿避けのフェンスがあるが、このフェンスにも扉がついており、その扉を開けて茶畑に出るのが正解。
茶畑に出るとバス停までは20分弱。かなり脚が疲れてきたのでペースは上がらない。
くねくねと曲がった道路を下って、ようやくバス通りに出た。写真はバス通りから振り返ったところ。寄から鍋割山に登る場合は、ここから入ることになる。

バスは新松田行き。寄が始発なので必ず座れる。17時10分発まで30分以上待つことになった。


帰りは海老名のバーミヤンに寄って食事をした。K隊員は王将の餃子よりバーミヤンの餃子のほうが好きだとか。中華丼を食べたらあまりおいしくなかったので欲求不満になり、追加でチャーハンも食べてしまった。チャーハンは美味しかったけど、せっかくのカロリー消費が帳消しになってしまった…。

おまけ1:鍋割山からみた南アルプス
おまけ2:櫟山からみた相模湾(パノラマ合成)


丹沢ハイキング