釧路の悲しい現実


撮影 2007.3.3,4



12年ぶりに釧路の中心街を歩いた。人がいなかった・・・。


釧路は道東の中心都市、北海道でも4番目に人口の多い市である(約19万人)。駅前から幣舞橋(ぬさまいばし)に至るメインストリートは堂々の片側3車線。日銀が支店を置くほどの街なのだが、しかし中心部の商店街は壊滅的な状況だった。とにかく、人がいないのである。

人が来ないのだから、当然、店はやっていけなくなる。シャッターを下ろした店舗が続く。


ベスト電器も撤退。
もちろん、営業している店もたくさんあるが、お客さんが入っている所は少ない。残った店もいつまでやっていけるのか心配になる。12年前の様子ははっきりとは覚えていないが、少なくともこんなゴーストタウンのような状況ではなかったはずだ。

夜になってもやはり人がいない。ネオン街も寂しいもの。


北海道では札幌への一極集中が進み、道北や道東の町はどこも厳しいらしい。ただでさえ厳しいのに、釧路では郊外に大きな商業施設ができて、中心街がすっかり寂れてしまった。



釧路川の夕暮れ


幣舞橋


摩周湖、阿寒湖、釧路湿原、霧多布・・・。旅行者にとっては、そういう自然があるだけで十分なのかもしれないが、旅先に活気のある街があるとさらに楽しみが増すというもの。道東の都、釧路の復活を願うばかりだ。



18時42分、おおぞら12号で札幌に戻った。
(特急でも4時間かかる!)



前のページに戻る


HOME