北海道 2003年7月

Part 4
大雪山 黒岳〜お鉢平一周 【後半】

北海岳の次は間宮岳を目指して歩いていく。このあたりが最も人が少なくて静かだった。
11時52分、間宮岳山頂。そろそろお昼にしたいのだが、山頂がなだらかすぎて眺めが良くない。もう少し我慢することにした。ちなみに、間宮岳の間宮は間宮林蔵の間宮である。

間宮岳をすぎた所で靴の紐を締め直していたら、中高年夫婦の会話が聞こえてきた。どうも道が分からなくなったらしい。旦那があいまいな返事を繰り返していると、おばはんの声が次第に険しくなってきた。 「ちょっと! そこの人に聞いてみてよっ!!」 そこの人とは言うまでもなく私のことである。やれやれ…


← 12時25分、中岳分岐。

中岳に登る途中のメアカンキンバイ


12時43分、中岳山頂。中岳からは、毒々しい火口中心部がよく見える。有毒ガスが出ているらしく、立ち入り禁止である。

中岳を過ぎると、いよいよ北鎮岳が眼前に迫ってくる。北鎮岳は一周コースから外れているので、必ずしも登る必要はないのだが、是非とも寄ってみたいところだ。
13時22分、北鎮岳山頂。標高2244m、旭岳に次いで北海道第2の高さである。地図では分岐点から登り30分とあるが、実際には15分で着いてしまった。

奥に見えるのは、前日登った白雲岳。
だいぶ遅くなったが、ここで昼食。山頂からの風景を楽しみながらおにぎりを食べる。至福のひとときである。
宿で作ってもらった巨大おにぎり(2個300円)は、味・ボリューム共にコンビニ製をはるかに凌駕する。

この頃から急にガスが出てきた。反対側の景色がほとんど見えなかったのはちょっと残念。
14時00分、北鎮岳から下山開始。
一周コースに戻ったあと、やや傾斜のきつい雪渓を下る。普通に歩くのが大変なので、滑った方が速いと思って滑落してみたら、なかなか止まれない! 地図には雪渓注意と書いてある。ちょっとこわいよ。

14時33分、お鉢平展望台。お鉢平全体を見渡せるのはここが最後となる。
このあと、黒岳を目指して雲の平をひたすら歩く。
15時17分、黒岳山頂。6時間ちょっとで戻ってきたことになる。この先の長い下りに備えて一休み。ゆるい下りは楽だが、急な下りというのは結構疲れるものである。
黒岳を降り始めたところで咲いていたタイセツトリカブト



山頂直下の急斜面


16時15分、7合目に到着。
売店で「アルバムペット 大雪山の花」というモノを購入。このページで花の名前を書けるのはこれのおかげ。

北鎮岳から2時間15分と、わりと調子よく下りてこられたが、やっぱり疲れている。なので帰りのリフトは
あー極楽!

層雲峡に銀泉閣という温泉がある。15年前、はじめて北海道に来たとき最初に泊まったのがここ。当時は木造の古い建物だったが、いつのまにか綺麗になっている。昔のことをちょっと思い出しながらお風呂に入った。

まとめ

お鉢平の日本離れした雄大な景色は一見の価値あり。成人男性として普通の体力があれば誰でも北鎮岳オプション付きで一周できる。


Canon PowerShot S45


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