東西カップ麺対決 第8回 日清食品出前一丁編

No.2



Hong Kong Japan
内容物一覧。香港版の粉末スープ、ラー油はすべて日本語表記である。

麺の色が異なることにすぐ気が付く。日本の麺はかなり黄色い。卵黄が入っているかと思うほどであるが、原材料名に卵は入っていない。少しかじってみると、日本版は濃い目の味付けがしてある(ベビースターラーメンほどではない)。香港版はほとんど味がしない。

麺を横からみたところ。上が香港、下が日本である。日本の方が平べったい形をしている。
袋入り即席麺を正しく調理するうえで、使用する鍋の直径と麺の形状の関係は重要である。日本型の麺を茹でるには大きめの鍋が適している。鍋が小さいと麺の角が鍋の縁につっかえてしまい、全体を同時にお湯の中に投入することができない。逆に香港型の麺を茹でる場合は小さめの鍋の方がよい。鍋が大きめだと水深が浅くなり(注)、麺の上部が水面の上に出てしまう。いずれも麺の茹で加減にムラが生ずる原因となる。

(注)
大きな鍋だからといって多量の湯を使うと、スープの味が薄くなってしまう。このようなトラブルを避けるためか、日本版には従来の伝統的な手順(火を止めてからスープを入れる、だったかな?)とは少し異なる調理法が説明してある。すなわち、粉末スープをあらかじめ器に入れておき、麺を茹でた後、先にお湯だけを注いでスープを作るように指示している。日本国内で即席麺調理に使用される鍋が巨大化しつつあるというリサーチ結果でもあるのだろうか? 日本版の麺が平べったいのもそのためか? なお、香港版には鍋に粉末スープを入れるイラストが描かれている。


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