寄から鍋割山
2010.2.21


寄バス停 -- 栗ノ木洞 -- 後沢乗越 -- 鍋割山 -- 小丸 -- 小丸尾根 -- 二俣 -- 大倉バス停

雪を求めてH隊員と鍋割山に登りました。南向きの斜面はほとんど土が露出していたものの、鍋割山近くから鍋割山稜にかけては雪景色を楽しめました。寄から栗ノ木洞経由のコースは、これまで下ったことがあるのみ。はじめて登りで歩きましたが、意外に悪くないです。


地図とグラフはこちら

【時間の記録】

寄バス停
栗ノ木洞
後沢乗越
鍋割山
小丸尾根入口
二俣
大倉バス停


08 : 56 発
10 : 32 着
11 : 03 着 - 11 : 10 発
12 : 05 着 - 12 : 50 発
13 : 34 発
15 : 02 着
16 : 16 着



下北沢で井の頭線から小田急への乗り継ぎに失敗してしまい、新松田駅に10分遅れで到着。予定していたバスに乗れなかったが、幸いなことに、次の便までそれほど待たずにすんだ。新松田から寄までの所要時間は約25分である。


← バス停近くの石垣に貼り付けられた案内板に導かれて、8時56分スタート。

はじめのうちは茶畑を眺めながら、くねくねと曲がった農作業用の道を歩いていく。あたりでは梅の花が咲いていて、もう春の雰囲気である。

所々に立てられた案内板に従って「鍋割山」または「土佐原」の方へ歩いていけばよいが、最後の最も奥まった所にある茶畑(写真)の手前で土佐原ではなく鍋割山のほうへ進む必要がある。

茶畑の奥に鹿柵の扉があり、そこから登山道に入る。この扉こそ、5年前の下山時に見つけることができず苦しめられた扉である。今回は鮮やかな緑色のロープで扉が留められており、少しは見つけやすくなっている。

登山道に入ると、毎度おなじみの陰鬱な植林帯となる。一度林道に出るがすぐにまた登山道に入る。

くぬぎ山までは特に面白みのない退屈な登りが続く。過去3度ほど下ったことのある道だが、あまりいい印象は残っていない。だが今日は午前中の気分が新鮮なうちに歩いているせいだろうか、思ったほど悪い感じはしない。むしろ、大倉から延々と林道を歩いて二俣経由で登るよりも、こちらのほうが良いのではないかとさえ感じる。寒すぎることなく、ひんやりとした空気が心地よい。

10時12分、くぬぎ山を通過。標高810mの明るく開けた山頂である。なんだかH隊員は気に入った模様。
10時32分、栗ノ木洞。
だいぶ雪が出てきた。
栗ノ木洞を過ぎると、標高差100mほどの急な下りになる。北を向いた斜面なので、雪がたくさん残っている。意外に多くの人が歩いたとみえ、雪が踏み固められている。この日もっとも滑りやすかったところである。
11時03分、後沢乗越で小休止。ここで二俣からのコースと合流するので、人が多くなった。斜面が南向きなので、雪はほとんどない。写真は後沢乗越を歩くH隊員。

鍋割山が近づくと再び登山道が雪で覆われるようになった。

12時05分、鍋割山に到着。お約束の鍋焼きうどんで昼食。冷静に考えるとごく普通の鍋焼きうどんなのだが、こういう場所で食べるとやはりおいしい。お値段は980円、なんとか1000円以下を死守している。
鍋割山頂上からの眺め。
富士山は見えなかったが、このところ丹沢に来るたびに見ているので、とくに残念な気はしない。

12時50分、鍋割山を出発。鍋割山稜を歩いて小丸へ向かった。このあたりはブナの木がたくさんあって、新緑や紅葉が美しい。お気に入りの場所である。

小丸を過ぎてしばらくすると、小丸尾根への分岐がある。大倉尾根を下るのは気がすすまないので、今回は小丸尾根経由で二俣へ下りることにした。うっすらと相模湾が見えている。


小丸尾根を下り始める所は、大変眺めがよい。大倉尾根の奥に三ノ塔、そのまた向こうに大山。雪化粧していると大山でも立派な山に見える(?)

こちらは登ってきた栗ノ木洞

小丸尾根はかなりの急斜面なので、あらかじめ滑り止めにチェーンアイゼンをつけておいた。しかし、南向きで日当たりのよい斜面なので雪はほとんどなし。すぐに外すことになった。かなりぬかるんでいる所も多く、アイゼンよりもスパッツをつけるべきだった。
標高差800mをただひたすら下るのみの小丸尾根。途中に面白い場所もなく、後半になるとさすがに飽きてくる。


二俣近くの林道に出るまで、小休止込みで1時間半かかった。だが、この先さらに1時間以上の林道歩きが待っている。
たらたらと林道を歩いて16時16分、大倉バス停に着いた。まだまだ明るくて、春が近づいていることを実感。



下山後はH隊員お気に入りの蕎麦屋で一杯。大倉バス停前の「さか間」という店である。
たしかに、こんな辺鄙な場所(失礼!)にありながら、なかなかおいしい蕎麦を食べさせてくれる。とん漬けホイル焼きなど他の料理もおすすめ。
とん漬けホイル焼き 田舎せいろ(十割そば)

春めいてきたのはよいが、今年も花粉シーズンが始まったようだ。杉花粉の原産地で新鮮な花粉を大量に吸い込んだので、鼻づまりになってしまった。せっかくの蕎麦の香りがあまり楽しめなかったのは少し残念である。


丹沢ハイキング