政次郎尾根と天神尾根

2011.01.10


大倉バス停 -- 戸沢 -- 政次郎尾根 -- 塔ノ岳 -- 天神尾根 -- 戸沢 -- 大倉バス停



今年は杉花粉がすごいらしいです。花粉が飛ばないうちにせっせと丹沢通いです。
大倉から戸沢林道を歩いて、政次郎尾根・塔ノ岳・天神尾根を周回しました。







歩行距離:約16km (うち林道部分約10km) / 累積標高:約1200m (うち林道部分約300m)
 マーカーの位置は戸沢山荘

【時間の記録】
大倉バス停
作治小屋 
政次郎尾根入口 (戸沢)
政次郎ノ頭 (表尾根)
書策小屋跡
塔ノ岳
天神尾根 始 (大倉尾根)
天神尾根 終 (戸沢)
大倉バス停

07 : 51 発
09 : 36 着 - 09 : 51 発
09 : 55 着
11 : 22 着
11 : 32 着 - 11 : 38 発
12 : 33 着 - 13 : 17 発
14 : 06 着
15 : 05 着
16 : 40 着


1.大倉〜戸沢〜政次郎尾根
夜のうちに神奈川県南西部を雪雲が通過、秦野周辺はまさかの積雪となった。渋沢駅のホームに降り立つと同時に、早くも雪の上を歩いた。

H隊員と大倉行きバスのりばで待ち合わせ。7時36分発に乗ると、少し立つ人が出るくらいの乗客だった。ほぼ全員が山に行く格好をしている。

終点の大倉でバスを降り、雪景色を眺めながら風の吊橋を渡った。

吊橋を渡ったあとは、ひたすら戸沢林道を歩く。大倉から政次郎尾根入口まで、コースタイムは1時間45分。倦怠期を迎えた夫婦で歩くには厳しい距離だ(?)
9時19分、烏尾尾根の入口を通過。ここから表尾根に出るまでは、初めて歩く部分になる。
9時36分、作治小屋に到着。小屋の寒暖計は0度を示しているが、林道を1時間半も歩いたので、だいぶ体が温まった。
小屋の前の休憩所からの風景。雪雲はとっくに過ぎ去って、きれいな青空が広がっている。

作治小屋から少し歩くと、政次郎尾根への分岐が見つかった。新大日まで2kmの表示。カシミールでもやはり2km。標高差は750m。
分岐を右に入って沢を渡ると、すぐに植林帯の急登になった。ひたすら林道を歩いた後、ひたすら展望のない尾根を登るということである。
30分たっても状況は変わらない。やはりこれは、戸沢まで車で来る人のためのコースなのだろう。


雪の上には、先に登った人の足跡が残っていた。
1時間たっても似たような状況。でも傾斜は少し緩くなった。左手には木々の間から塔ノ岳が見えている。ちょくちょく下ってくる人と出会った。

さらに15分ほど歩くと、正面に行者ヶ岳の鎖場が見えた。雪がついていると、いつもより怖そう? (右側は鎖場のクローズアップ)
さらに5分ほどで、ようやく表尾根の稜線が見えてきた。
11時22分、政次郎ノ頭で表尾根に合流。
大倉を出発して3時間半も経っているのにまだ此処かよ!という感じである。



2.表尾根〜塔ノ岳〜花立山荘
やはり表尾根はスカッとしていて気持ちがいい。


←すっかり更地になってしまった書策小屋跡で小休止。


新大日の手前より、大山とヨモギ平
新大日を過ぎると、雪が少し多くなった。この写真は後ろを振り返って撮影。
ちょっとした崩落地を通過
12時33分、塔ノ岳。けっこうな賑わいである。

H隊員はカレー味、ぼくは普通味のカップヌードル。寒いので、あまり長くは休憩していられない。

前夜(1/10未明)の雪は丹沢の南側だけに降った。鍋割山稜は白い(写真左)が、蛭ヶ岳や檜洞丸は黒々としている。宮ヶ瀬のほうも雪はなかった。

13時17分、大倉尾根のほうへ下山開始。


積雪はわずか3〜5cmだが、大勢の人に踏み固められ、圧雪になっている部分がある。金冷シと花立の間でツルっと滑って転倒してしまった。
花立山荘のベンチで地図を広げて、天神尾根の入口を確認。花立からひとしきり下って、傾斜が緩くなったあたりに分岐があるようだ。



3.天神尾根〜大倉
14時06分、天神尾根の入口に着いた。こちらも雪の上に足跡が残っている。
政次郎尾根と同様、天神尾根も薄暗い植林帯の中を延々と下ってゆく。全体的に傾斜はきつめ。

何でもない階段の丸太で、またしても足を滑らせ、尻餅をついてしまった。いくらなんでも、これはヘンだ。H隊員に言われて靴底を確認すると、ベッタリと雪と泥がへばりついていた。これでは滑って当然か。
天神尾根に入って45分経過、まだまだ植林帯の中を下る。地図上ではまっすぐな線が引かれているが、実際の登山道はジグザグを切っている。だいぶ脚が疲労してきて、スピードが遅くなった。
15時05分、天神尾根を下り終えた。1時間かかってしまった。
書策新道の入口を通過。なかなかそそられる雰囲気が漂う。そのうち行ってみたいと思う。
あとは、朝に歩いた戸沢林道を大倉まで戻るだけである。林道の雪はまだ所々残っている。

1時間15分もの林道歩きの末、風の吊橋に到着。日没まであと10分という時間。

「大倉でこの店に寄らずに帰るなんてあり得ない」というほどH隊員のお気に入りとなったさか間で一杯。たしかにここの蕎麦はうまい。とん漬けホイル焼きなど、他の料理もおすすめ。

【まとめ】
・久しぶりに丹沢でコケてしまった。しかも2度も。
・政次郎尾根と天神尾根はともに植林帯の中の急登。戸沢まで車で行くならまだしも、一般的にはあまりおすすめではないと思う。もっとも、植林帯フェチな人には、またとないルートであろう。
・予想外の雪景色が楽しめてトータルではよい一日だった。


丹沢ハイキング