塔ノ岳

2008.11.22


ヤビツ峠 -- 表尾根 -- 塔ノ岳 -- 大倉尾根 -- 大倉バス停


古くからの友人であるT隊員と塔ノ岳に登りました。
高校時代はバレー部で活躍したT隊員。その卓越した運動能力をもってすれば、初めての丹沢でも、表尾根+大倉尾根くらいなら大丈夫と思ったのですが・・・。







歩行距離:約14km  累積標高:上り 約 1050m 下り 約 1550m
マーカーの位置は三ノ塔



【時間の記録】

ヤビツ峠
登山道入口
二ノ塔
三ノ塔
烏尾山
行者ヶ岳
新大日
塔ノ岳
注:普通はこんなに時間はかかりません

08 : 44 発
09 : 13 発
10 : 09 着 - 10 : 17 発
10 : 33 着 - 10 : 40 発
11 : 09 着 - 11 : 17 発
11 : 42 着
12 : 51 着 - 12 : 55 発
13 : 42 着
塔ノ岳
雑事場の平
大倉バス停
14 : 16 発
16 : 47 着
17 : 38 着



3連休初日、快晴の朝。ヤビツ峠行きのバス乗り場は当然のごとく長蛇の列。7時35分の始発のあとすぐに臨時便が発車。その20分くらい後に出た2台目の臨時便にようやく乗ることができた。

ヤビツ峠から林道を20分ほど歩いた富士見山荘の前でトイレを済ませ、ちょこっと体をほぐして、9時13分、登山道に入った。

T隊員はもともと大柄ではあったが、歳をとるにつれてさらに巨大化、僕よりも体重が10キロ以上重くなってしまった。自分より体重の重い人と丹沢に登るのは初めての経験である。


登山口から二ノ塔まで1時間ほど登りが続く。後半、展望が開けるあたり(写真)まで登った時点で、T隊員はだいぶお疲れの様子。


3日ほど前から冬晴れが続いており、二ノ塔、三ノ塔からは富士山の眺めが素晴らしかった。写真は三ノ塔からの富士山と南アルプス。

三ノ塔のお地蔵さんの位置からは、これから歩く塔ノ岳までの尾根がすべて見渡せ、爽快そのものである。

烏尾山への急降下は、通るたびに険しさが増しているように感じる。これは崩落が進んでいるせいなのか、あるいは自分の身体機能が年々低下しているせいなのか?
烏尾山からは、しばし平和な尾根歩きでT隊員もほっと一息。だが、行者ヶ岳の手前から再びアップダウンが激しくなる。

写真は渋滞する行者ヶ岳の鎖場。これだけ人が多ければ仕方がないところ。
鎖場を過ぎると新大日まで、またきつめの登りとなる。

このあたりになると、T隊員の足取りはさらに重くなってしまった。太ももの筋肉がつりそうな感じになり、こまめに休憩をとりながら進んだ。
休憩できそうな場所では必ず一息いれつつ、12時51分、ようやく新大日に到着。

もはや日没までに大倉に下りるのは絶望的な状況となったが、ここまで来ればもう行くしかない。

13時42分、予定より1時間以上遅れて塔ノ岳に到着。
だいぶ雲が出てきたが、まだ富士山が見えている。

山頂は風が冷たくて寒い。時間もないことだし30分ほどで下山開始。塔ノ岳から大倉まで標高差1200mを下らなければならない。
下りはそこそこのペースで下りられるかと思っていたら、こんどはT隊員の膝が痛みだした。延々と続く大倉尾根の階段はかなり厳しいものとなった。

花立付近で早くも夕暮れの雰囲気がただよってきた。
堀山のあたりで、登山道を振り返ったところ。
西日を受けた紅葉が美しい。

表尾根のほうも紅葉した山肌に夕日が当たっていい雰囲気。怪我の功名というべきか、T隊員のおかげでいい景色が見られた。

見晴茶屋の前を通る頃には、すっかり太陽が沈んでしまった。だが、うんざりするほど長い大倉尾根は、まだ終わらない。
16時47分、雑事場ノ平。ここで登山道が2つに分かれるが、楽に下れそうな東側のルートを選択。
雑事場ノ平からは杉林に入るため、ますます暗くなった。もはやヘッドランプの明かりだけが頼り。これはこれで面白い。

林の向こうには秦野盆地の夜景がちらちらと眺められた。
暗闇の中をソロソロと下ること45分、ようやく大倉尾根の入口にたどり着いた。さらに600m歩いて大倉バス停へ。


思いがけない長丁場になったが、「はじめてにしては上出来」と、あくまでポジティブ思考のT隊員であった。


表尾根ならではの展望の良さは満喫してもらえたが、いささかハードすぎるコース選択となってしまった。次回は高尾山か仏果山あたりでのんびりしましょう。


丹沢ハイキング