大山に登ろう PartU

登った日: 2002.11.09
ルート: 不動尻〜大山山頂〜ヤビツ峠〜蓑毛バス停
同行者: 神奈川県のKさん
デジタルカメラ: Canon PowerShot S30


またまた大山に登ってきました。えっ、このあいだ行ったばかりじゃないの?って感じですが、地図を眺めているうちに別ルートで登ってみたくなったのです。今回の不動尻(厚木市)からのコースは交通の便が悪いけれど、人が少なくて快適です。好天に恵まれ、紅葉も見頃でGoodでした。


小田急線の愛甲石田駅からタクシーに乗り、七沢温泉の少し北にある広沢寺温泉へ。さらに細い林道を走ってもらい、不動尻へ続くトンネルの前で降ろしてもらった。

途中で道を間違えたこともあり、思いのほか料金が高くついてしまった(間違えなかったとして3000円くらい)。本厚木から広沢寺温泉までバスもあるが、本数が極めて少ない。

午前9時03分トンネル前を出発、しばらく林道を歩く。トンネルを抜けた少し先に駐車場があり、そこまでは車で行ける。舗装されてはいるが、かなり荒れた道路である。

20分ほど歩いて休業中(廃止?)の不動尻キャンプ場に到着。トイレもあったが、鍵がかかっていて入れない。ここから登山道らしい道を登ってゆく。
前回の登山から2週間しかたっていないが、このところの冷え込みで、だいぶ紅葉が進んでいるように思った。

途中でアスレチックみたいな所を2度歩かされた。なんでこんなモノがあるのか疑問だったが、帰ってからインターネットで調べたら、鹿避けのフェンスを越えるためのものだと分かった。この小さな画像ではほとんど見えないが、確かにフェンスが写っている。植林された杉の幹にも鹿避けの網が被せてあった。
休み休み登って10時30分頃、大山から三峰山へ伸びる尾根の上に出た。ここから尾根づたいに大山を北東側から登ることになる。

紅葉シーズンの土曜日、しかも天気のいい日なのにほとんど誰にも会わない。静かな山歩きを楽しみたい人にはおすすめのコースである。
しばらくは比較的楽な道が続く。眺めもよくて気分がいい。尾根の幅は狭く、登山道の両側が急な崖になっている部分もある。
尾根の左側から市街地を展望



うっすらと新宿の高層ビル群
右側には大山山頂
だが、快適な尾根道の後に待っていたのは、長い長い登りの階段であった。いつまでたっても終わらない・・・


このあと、前回下った見晴台からの登山道と合流すると一気に人が多くなり、賑やかになった。
11時45分 山頂到着!

神奈川県民を10年以上続けているKさんであるが、大山の頂上は初めてだそうな。
山頂に大きな鹿がいた。野生だけど人に慣れているよう。みんな写真を撮りまくり。
山頂は明らかに2週間前より混雑していた。12時ちょうどに500円の缶ビールで乾杯して昼食。

風があって、じっとしているとかなり寒い。ゆっくりくつろぐ気にはなれず、12時35分に下山開始。この頃には缶ビールは売り切れていた。


下りのルートも前回とは異なる。山頂からイタツミ尾根を通ってヤビツ峠へ。さらに春岳沢沿いの道を歩いて蓑毛バス停に下りる。

ケーブルの駅へ行く道と別れるとまた静かになった。少し歩いた所で富士山、三ノ塔、塔ノ岳(画面中央からちょっと右のピーク)が一望できる。
13時45分ヤビツ峠着。

ここから秦野駅行のバスに乗って帰ることもできるが、10時〜14時台には1便もない。待ち時間を考えると、蓑毛まで歩いたほうがずっと早い。

ヤビツ峠で10分ほどトイレ休憩して蓑毛へ下りはじめた。綺麗なモミジを発見。

沢沿いに蓑毛へ下る道は思ったより歩きやすかった。急な所はあまりなく、ダラダラと下っていく。ただし、転落するとちょっと大変なことになりそうな崖もあるので要注意。
この前よりも空気が澄んでいて、海の向こうに伊豆大島が見えた。
下るにつれて沢が近づき、水の音が大きくなってくる。ついには橋を渡って沢を横切った。

橋を渡ってからは、コンクリートで舗装された道になった。あとは楽勝だねと思われるかもしれないが、それは大間違い。舗装された坂道をブレーキをかけながら下りるというのは、脚が疲れているとムチャクチャ厳しいのであった。脚が痛いのを我慢しながらこの日最大の難所?を突破。
15時10分 やっとのことで蓑毛に到着。登りの所要時間は地図のコースタイムとほぼ同じだったが、下りはだいぶオーバーしている。バスは30分に1本くらい。15時30分まで待った。


16時30分ごろ海老名着、山頂からさんざん眺めたViNA WALKを初めて見学した。

そば定食を食べてViNA WALKを出ると、もう日が暮れていた。黒いシルエットはいうまでもなく大山。こうしてみると非常に存在感があって、頂上に神社が造られるのも無理はないと思わせる。

大山には登山道がたくさんあって、2度登ってもまだ歩いていないコースがある。雪が降らないうちに行けたら、次は北尾根(写真右側の稜線)かな?


おしまい


丹沢ハイキング