大室山・加入道山

2012.05.20

西丹沢自然教室 -- 犬越路 -- 大室山 -- 加入道山 -- 西丹沢自然教室


最初はMARKS隊(4人編成バージョン)での丹沢主稜縦走の予定でしたが、
諸般の事情により、R隊員との日帰り大室山〜加入道山となりました。





歩行距離:約14km / 累積標高: 約1200m

【時間の記録】
西丹沢自然教室
用木沢出合
犬越路
大室山
縦走路分岐点
加入道山
白石峠
西丹沢自然教室

09 : 43 発
10 : 05 着
11 : 16 着 - 11 : 28 発
12 : 54 着
13 : 08 着 - 13 : 34 発
14 : 24 着 - 14 : 31 発
14 : 46 発
16 : 31 着


西丹沢自然教室で登山届を出すと、今日この周回ルートで提出したのは我々が最初だと言われた。たしかに人気があるのは檜洞丸だろうけど、いくらなんでもそんなことはあるのかと思いながら、9時43分スタート。

いつもより遅い出発なので、帰りは最終バスを予定していた。
用木沢出合から登山道に入って大きな橋を渡る。この橋が異様に立派なのは、東海自然歩道だから?


はじめのうちは用木沢沿いの緩やかな登りだが、犬越路に近づくにつれ次第に傾斜がきつくなる。
11時16分、犬越路に到着。新緑がまぶしい。10分あまり休憩と燃料補給。

そろそろ丹沢には暑い季節になってきたが、なんとか許容範囲といったところ。R隊員はちょうどいいくらいとのこと。


犬越路から先はR隊員にとって初めての領域。ひと登りすると富士山が見えた。

黄色い花がたくさん咲いている。昨年、石棚山稜でも見かけた花だ。見分けるのが難しい種類らしく、間違っているかもしれないが、ツルキンバイ。

シロヤシオツツジも咲き始めている。昨年がすごい当たり年だったので、今年はそんなでもないだろう。

トウゴクミツバツツジもちょくちょく見かけた。


犬越路と大室山の間には鎖場が一ヶ所だけあるが、たいしたことはない。犬越路→檜洞丸の険しさに比べれば、ずいぶん穏やかだ。何組かの登山者とすれ違った程度で、静かなルートなのもよい。

山の斜面は色とりどりの緑(というのも妙な表現だが)に覆われている。

大室山と加入道山を結ぶ稜線(縦走路)に近づくと、バイケイソウが増えてきた。あと少しで大室山の山頂だ。


大室山は天気がいいと関東平野からよく見える山である。しかし、背後に富士山があるため、人々の関心を惹くことはほとんどない。丹沢全体についても同じことが言える。朝のお天気中継では「今朝は真っ白な富士山がよくみえます。手前の山も白くなっていますねー」という具合である。
縦走路に出てほぼ平坦な道を5分ほど歩くと大室山(1588m)の山頂に着いた。幸い、ハエみたいな虫はいなかったが、ベンチがないので昼の休憩には向かない。
分岐点のベンチまで戻って昼の休憩。どういうわけか、周辺のバイケイソウの葉が破れているのが目についた。
13時34分、加入道山へ向けて出発。予定よりペースが早いので、R隊員の提案により17時5分のバスを目指すことにした。


15分ほどで加入道山(左)と前大室のピークがよく見える場所を通過。

破風口と呼ばれる鞍部(ちょっとしたキレット)を通過。この尾根は神奈川と山梨の県境になっている。相模の国から甲斐の国へ吹き抜ける風を感じよう。
14時24分、加入道山。ちょこっと休憩。
白石峠から用木沢出合に向けて下る。大きな石や倒木が転がっており、荒れた雰囲気。

このあたりでは時々真っ白な大理石を見かけるが、今回は数が多いような気がする。最近の豪雨で新たに落ちてきたのだろうか。それにしても巨大な石が多い。嵐の時、ここはどんな状況になるのだろうか、興味をそそられる。
一度通過すると記憶に残る四連の木橋。
白石の滝を見物。
登山道はやがて登山道と林道の中間のような道になり、その後、林道となる。


←林道沿いに見つけたヤマツツジ。
これも林道沿いに咲いていた。
ガクウツギ? あるいはその親戚?
16時31分、西丹沢自然教室着。

今回と全く同じコースを2003年と2010年にも歩いている。2003年といえば、もう9年も前。その頃に比べると確実に体力は低下しているが、下山時の疲労は少ない。余計な労力を費やさなくなったのだろうか。R隊員もこれくらいは余裕のようだ。

定刻(17:05)の少し前に出た増発便バスに乗った。玄倉に寄り道することなく、すんなり新松田駅に着いた。

爽やかな緑を満喫した一日だった。


丹沢ハイキング