大室山
2008.11.01


久保吊橋 -- 大室山 -- 犬越路 -- 西丹沢自然教室


5年振りの大室山。今回は道志村の久保吊橋から登りました。相模湖駅からバス3本を乗り継いで、気分はすっかり秘境探検モード。月夜野からのバスは平日・土曜のみ運行なので要注意です。



※久保から大室山は、昭文社「山と高原地図」で破線のコース




歩行距離 10km 累積標高1180m(上り)1110m(下り)
マーカーの位置は用木沢出合(その先は車道歩き)



【時間の記録】

久保吊橋
久保分岐
ブナ林突入
大室山


08 : 11 発
09 : 06 着
10 : 35 頃
11 : 07 着
大室山
犬越路
用木沢出合
西丹沢自然教室
12 : 04 発
13 : 08 着 - 13 : 22 発
14 : 12 着
14 : 31 着



午前6時10分、中央線相模湖駅に到着。
この先、バス3本を乗り継ぐ長旅となる。

土曜日のバス時刻は次の通り。
・相模湖駅 6:30発 (加奈中バス、三ヶ木行)
・三ヶ木 6:47発 (加奈中バス、月夜野行)
月夜野 7:50発 (富士急バス、長又行)

月夜野からの富士急バスは、土曜日はこの1便のみ。逆方向の運行はなし。日曜祝日は両方向ともなし!

月夜野は神奈川と山梨の県境。ここで反対側から来たバスに乗り換えるというのは、いかにも「国境越え」という感じがして気分が盛り上がる。(左上の写真)

月夜野からの乗客は自分を含めて3名。久保小学校(すでに廃校)のバス停の少し手前で降ろしてもらった。あとの2名はさらなる秘境へと向かわれた。

8時11分、道志川に架かる吊橋を渡って登山開始。家を出てからすでに3時間以上たっている。

吊橋を渡り終えると、ほどなく杉林に入った。

杉林に入ってすぐ、道がなくなってしまったように感じるところがあるが、左手の急斜面をよじ登ると登山道が続いている。その後、ひたすら植林帯の中の急登が続く。

その後、指導標は少ないものの山頂近くのブナ林を除いて踏跡は明瞭。最後まで迷うことはなかった。
9時6分、久保分岐に到着。ここで大渡からのルートと合流する。

このあとも標高1000m付近まで植林帯が続く。でも、天気が良くて日が射してくれたおかげで、あまり暗い感じはしない。
標高1000mあたりから、明るい天然林になった。傾斜がゆるやかな部分もあって、寛いだ雰囲気。

1200mを越えると紅葉した木が目立つようになった。(左の写真)。足元は厚い落ち葉の絨毯で快適そのもの。

樹林の密度が高くて展望は効かないが、尾根の東側には木々の間から蛭ヶ岳が見え隠れする。

自分以外に登っている人の気配はまったくしない。
標高1400m付近でブナ林に突入した。丹沢ではこれまで見たことのない大規模なもので、大木も多い。

大室山山頂までブナ林が続く。

尾根が広く、踏跡は消えてしまっている。登るときはひたすら頂上を目指せばよいが、下るときは慎重にいかないと迷ってしまいそう。

11時7分、標高1588mの山頂に到着。

久保吊橋からここまで誰にも会わなかったが、山頂は西丹沢から登ってきたであろう人々で賑わっている。

5年前に来た時は虫の多い季節だったのですぐに撤退したが、今回はゆっくりと休憩。カップヌードル(普通味)で昼食。
山頂は神奈川と山梨の境界なので、神奈川県仕様の道標も立っている。

「久保バス停約3時間」というのは間違っていないが、「バス停がある=バスが来る」ではないことに注意。思いつきで下ったりすると、泣きをみることになる。

12時4分、下山開始。まずは加入道山方面へ稜線沿いに歩く。紅葉した道志の山々が見える。

山頂から5分ほどの分岐を犬越路のほうへ下る。

同じ大室山でも北と南ではずいぶん雰囲気が異なる。南側は開放的で笹が生えていたりして、いかにも丹沢っぽい感じ。

ところどころ展望が開けて、富士山と箱根が一望できた。富士山頂真下のピークは菰釣山、その左は畦ヶ丸。

5年振りのルートなのですっかり忘れていたが、一箇所だけ鎖場があった。写真はその手前の紅葉と富士山。
13時8分、犬越路着。

ベンチが2つ置いてあって休憩にもってこいの場所である。

犬越路から神ノ川の東海自然歩道は一時通行止めだったが、今年の7月から通行可能になっている。
犬越路からは水のない沢沿いに下る。わりと急なうえ石がゴロゴロしているので、気を抜くと転倒しそう。
さらに下るといつのまにか水が現れ、いくつもの橋を渡るようになる。

この沢は青白い石が多いせいか、水の色がとても綺麗に見えるのが気に入っていたのだが、今回はなぜかごく普通の沢にしか見えなかった。楽しみにしていただけにちょっと残念。
14時12分、用木沢出合着。ここから西丹沢自然教室までは車道を歩く。

思ったより早く着いたので、14時40分のバスに乗ることにした。自分としては珍しく、かなりの余力を残してのゴールとなった。

バスのりば付近の紅葉は、まだまだこれからという状態である。(左の写真)


おしまい


丹沢ハイキング