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新松田で寄(やどりき)行きのバスに乗り込んだ瞬間、あまりの乗客の多さに西丹沢行きと間違えたかと思ったが、間違ってはいなかった。
終点の寄で下車。寄から鍋割山をめざす人もけっこういた。
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登山道に入るまでは、茶畑の間を縫うように歩いていく。畑の脇に、枝垂れ桜が残っていた。 |
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よく見るとお茶の新芽が伸びつつある。そのうち摘まれるのだろうか。 |
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最後の茶畑の奥から鹿柵を開けて、登山道に入る。途中で一度、三廻部林道を横切る。これまでに幾度となく歩いたコースである。 |
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櫟(くぬぎ)山の手前は、急斜面の尾根に針葉樹が植林されている。丹沢で頻繁に目にする光景である。 |
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10時13分、櫟山で小休止。
驚いたことに、自分を含めて最大8名ものハイカーがこの山頂に存在する瞬間があった。櫟山でさえ8名である。鍋割山ではどうなるのか。 |
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栗ノ木洞を通過して、後沢乗越でまた少し休憩。いろんな木の微妙な色合いの芽吹きが混じって、なかなか美しい。 |
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標高1000m付近まで来ると、山桜がちょうどいい具合に咲いていた。 |
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いくつかの偽頂上を経て、12時42分、鍋割山に到着。
山頂には数えきれないくらいの人。鍋焼きうどんを注文したら、1時間も待つはめに。おかげで下山開始が14時14分と、えらい遅くなってしまった。 |
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それでも予定通り、鍋割山稜を小丸のほうへ向かった。左手に、丹沢最高峰の蛭ヶ岳、不動ノ峰。 |
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アセビの花もよく目にした。葉を煮て殺虫剤を作れるほどの毒があるらしい。 |
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小丸は標高1341m。本日の最高地点である。ブナ林はまだ冬の景色。 |
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14時53分、小丸尾根を下りはじめた。ここの下り口からの眺めは素晴らしい。うっすらとではあるが、真鶴半島、江の島、三浦半島が見渡せた。画面中央の山は栗ノ木洞。 |
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長い長い小丸尾根をひたすら下る。時間が遅くなったおかげで太陽の位置が低くなり、写真を撮るには都合がよくなった。 |
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小丸尾根を下りきって二股に着いたときには、5時前になっていた。 |
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二股でも綺麗な桜を見つけた。
このあと1時間以上の林道歩き、なんとか明るいうちに大倉バス停に着いた。
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大倉の「さか間」は18時で閉店。蕎麦を食べられなかったのは大変残念。なべ焼きうどんよりもこちらを優先すべきであった。
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