菰釣山
2007.05.05
山伏峠 -- 甲相国境尾根 -- 菰釣山 -- 甲相国境尾根 -- 山伏峠
2日連続の西丹沢。さらなる静寂を求めて、山伏峠から菰釣山(こもつるしやま)を往復しました。菰釣山は標高1379m、これまでに登った丹沢のどの山よりも西側に位置する山です。山梨県内の登山口から丹沢に登るのも初めてです。山伏峠はすでに標高が1100mあるので、菰釣山との標高差はわずか280m。行きと帰りの所要時間はほとんど同じでした。 |
|
地図は準備中 |
|
【時間の記録】 山伏峠 大棚の頭 樅の木沢の頭 油沢の頭 菰釣山 樅の木沢の頭 大棚の頭 山伏峠 |
09:38 発 10:00 着 (甲相国境尾根の稜線) 11:22 着 11:22 着 - 11:59 発 12:40 着 - 13:19 発 14:15 着 15:40 着 16:20 着 |
神奈川県在住W隊員の運転で山中湖から道志みちに入った。山伏峠はトンネルがあるのですぐに分かるのだが、ぼんやりしていたらトンネルに気がつかず行き過ぎてしまった。Uターンして再びトンネルをくぐり、トンネルを(山中湖側に)出てすぐを左折した所に車を停めた。 駐車スペースの奥には、立入禁止のロープがはられ、ナンバープレートをはずした車が放置してある。その向こうに廃屋となったホテル(?)があるが、建物に人がいる気配はない。 |
||
登山口に鳥居が立っているらしいので、まずは鳥居を探すことにした。ロープは張ってあるが、人が通れるくらいの隙間はある。犬がワンワン吠えるのを無視して中に入っていったら、廃屋の脇に小さな鳥居が見つかった。 山伏峠は丹沢と道志山塊の境目になっている。道志山塊の最高峰、御正体山に登る場合もここが登山口になる。 |
||
御正体山への分岐を過ぎ、鳥居から10分ほどで、送電用の巨大な鉄塔の下を通過。なんともデカい鉄塔である。 | ||
さらに10分ほど登ると、神奈川県と山梨県を隔てる尾根(甲相国境尾根)の稜線に出た。 ここから菰釣山まで5.1km、ひたすら県境の尾根を歩いていく。菰釣山との標高差はわずかだが、それなりにアップダウンがあって、ものすごく楽というわけではなさそうだ。 |
||
尾根に出てしばらくすると、地図に「迷」マークのついた水ノ木分岐に出る。道が3つに分かれているが、ここは一番細い中央の道を進む。 |
||
前日の畦ヶ丸と同じように、所々にトウゴクミツバツツジが咲いている。 | ||
菰釣山にたどり着くには、5つのピークを超えなければならない。石保土山、西沢ノ頭、樅(もみ)ノ木沢の頭、油沢ノ頭、ブナノ丸。どのピークも高低差はそれほどでもないが、気温が高いのでペースは上がらない。 周辺は100%の天然林。新緑もきれいで雰囲気は良いが、同じような景色が延々と続く。もう少し変化があればというのは贅沢な話か? |
||
11時ちょうど、西沢ノ頭に着いた。菰釣山までの中間点を少し過ぎたあたりだ。 連休中にもかかわらず、さすがにこのあたりは人が少ない。時々、マニアックそうな単独行の男性とすれ違う程度。 |
||
樅ノ木沢の頭付近で菰釣山と思われるピークが見えた。ネコの耳のように2つの三角形が並んでいる。 | ||
油沢ノ頭で少し休憩してからブナノ丸を過ぎ、いよいよ菰釣山への登りとなった。登りきった所にベンチがあって、一時はこれが山頂かと思ったが、本当の山頂はもうひとつ先だった。 |
||
12時40分、菰釣山に到着。山伏峠の登山口から3時間かかった。頂上にはベンチと、ソーラーパネルのついた気象観測装置が設置してあるくらいで、特にこれといったものはない。残念ながら富士山は全く見えなかった。W隊員は、山頂に「菰釣山」と書かれた標識のないことが御不満のよう。 昼食と休憩で40分ほど滞在したが、我々の他には誰も来なかった。ゴールデンウィークの丹沢にこんなに静かな所があったとは。 |
||
帰りは行きと同じ道を戻った。登りのときは気がつかなかったが、送電線の鉄塔付近で山中湖が見えた。 |
||
山伏峠の手前まで戻ると、道がたくさん枝分かれてしいて迷いやすい。実際、2度ほど道を間違えて、登りの倍ほど時間がかかってしまった。 16時20分、やっと廃屋脇の登山口まで戻ってきた。 |
||
再び番犬に吠えられて車に戻った。それにしても、誰がこの犬の世話をしているのだろう? |
||
まだまだ未知の領域が多い西丹沢。畦ヶ丸から菰釣山へのルートも歩いてみたい。 |