石棚山稜から檜洞丸

2009.03.28


箒沢公園橋 -- 石棚山稜 -- 檜洞丸 -- ツツジ新道 -- 西丹沢自然教室









歩行距離:約11km?  累積標高:上り 約 1370m 下り 約 1320m
マーカーの位置はヤブ沢ノ頭


【時間の記録】

箒沢公園橋
板小屋沢ノ頭
ヤブ沢ノ頭
ユーシンへの分岐
檜洞丸
展望園地
ゴーラ沢出合
西丹沢自然教室


08 : 31 発
09 : 59 通過
10 : 41 着 - 10 : 51 発
11 : 59 着 - 12 : 06 発
12 : 39 着 - 13 : 28 発
14 : 37 着 - 14 : 50 発
15 : 25 着 - 15 : 36 発
16 : 17 着




小田急に揺られて1時間あまり、新松田の駅で降りると西丹沢行きのバス乗り場はすでに30人以上の行列。花粉シーズン真っ只中だというのに、すごいものである。7時20分の始発の前に、臨時の増発便が出ることになったので、そちらに乗った。臨時便は玄倉に寄らないので、けっこう早く着くのかなと期待したが、実際はそれほどでもなかった。

バスは登山客で一杯。だが、箒沢公園橋で下車したのは自分一人だけだった。10分ほど後に来た正規の便も、この停留所で降りた人はゼロ。しめしめ狙い通りだ。今日の石棚山稜は、ほぼ独り占め状態かもしれない。

小田急から見えた大山は黒々としていたが、その背後の塔ノ岳は雪でかなり白かった。標高1601mの檜洞丸は当然として、その手前の石棚山稜も雪があることが予想される。初めてのコースが積雪しているとちょっと不安だけど、石棚山稜は過去に2度歩いているので、まあ大丈夫だろう。

バス停前の橋を渡って登山開始。標識によると檜洞丸までの距離は6.1km。

この橋を渡ってキャンプ場の横を通り、さらに橋を渡って、ちょこっと植林の中を抜けると板小屋沢にでる。右手には堰堤がある。沢を対岸に渡り(橋はない)、堰堤を越えるために鉄製の4連のハシゴを登る。もともとは緑のペンキで塗られていたようだが、今はほとんど茶色くなっている。
しばらく板小屋沢に沿って歩いていくが、やがて沢を離れて本格的な登りになる。

上のグラフを見ても分かるように、この登りは相当手強い。水平に1km進む間に500mほど標高を上げるという急峻さである。写真のようにクサリがつけられている所もある。板小屋沢ノ頭まで、ひたすら無の境地で登り続ける。
天気予報では少なくとも昼間は晴れだったのに、実際にはどんよりとした曇り。板小屋沢ノ頭が近づいてくると、小さな雪というか霰の粒が降ってきた。ヨーグルトについてくる砂糖のような粒が枯葉の上でカサカサと音をたてる。

写真は板小屋沢ノ頭を過ぎたところ。北側の斜面が雪で白くなっている。
ヤブ沢ノ頭まで来ると、登山道がほとんど雪に覆われるようになった。すでに2時間以上歩き通しなので、少し休憩。時々遠くのほうで車の音がする以外は、まったくの静寂である。


ヤブ沢ノ頭の前だったか後だったか忘れたが、一人の男性とすれちがった。結局、ツツジ新道と合流するまでの間で人と出会ったのはこれだけ。
ヤブ沢ノ頭を過ぎると、ようやく傾斜が緩み、比較的楽な尾根歩きとなる。11時5分、石棚山(1351m)を通過。とてもなだらかな山頂である。
石棚山を越えると、ブナの大木が多くなってくる。積雪は5cmから10cmくらい。歩く人が少ないので雪はサクサク、滑る心配はない。

雪の上には、二人分くらいの足跡が残っている。いずれも自分とは反対の向きだ。ひとつは先ほどすれ違った人の足跡だろう。


雪と霧のおかげで水墨画のようなブナ林が続く。空が少し明るくなるとすべてが白く輝いてとても幻想的。苦労して登ってきた甲斐があったというもの。

ツツジ新道に合流。檜洞丸山頂まであと少し。

12時39分、檜洞丸に到着。箒沢公園橋から4時間8分かかった。こんな天候だけど山頂はけっこう賑わっている。

気温はマイナス1度。風がないのでたいして寒くはない。お湯を沸かしてカップヌードル(カレー味)とおにぎりの昼食。
帰りはツツジ新道を下ることにした。木道の雪が踏み固められていて滑りやすいのでチェーンアイゼンを装着。
展望園地まで下りてくると雪はほとんどなくなった。当然のことながら富士山は見えず。
15時25分、ゴーラ沢出合。橋は全く役に立たない所に転がっている状態なので、渡渉の必要がある。今日は水量が多めなのか、浅いところが見つからなかった。かかとの低い靴だと面倒なことになりそう。

ゴーラ沢出合を過ぎてからは、お気楽お散歩コースとなる。ミツマタの花がたくさん咲いていた。

16時17分、西丹沢自然教室。

展示室がリニューアルされ綺麗になっていた。登山靴のまま入っていいのかと躊躇してしまうほど。バスが来るまで時間があったので、ゆっくり見学できた。


丹沢ハイキング