ひのきぼらまる
檜洞丸

2003.6.2

西丹沢自然教室--ツツジ新道--檜洞丸--石棚山稜--箒沢公園橋

人数:ひとり

マピオン地図

檜洞丸は標高は1601m、稜線上の小さなピークを除くと丹沢の中では蛭ヶ岳に次いで高い山である。5月下旬から6月上旬にかけてツツジがたくさん咲くので、多くの人が訪れる。この時期の土日は非常に混雑するらしいので、わざわざ平日に登ったというわけである。

西丹沢ともなると登山口に着くまでが一苦労。電車、バスを乗り継ぐのは面倒なので、今回はレンタカーを借りてしまった。池上から西丹沢自然教室まで東名を利用して約2時間である。
ここでひとつ、きわめて有益な情報を提供しよう。大井松田インターを下りた後、しばらく国道246号線を御殿場方面に向かって走るが、途中でコンビニに寄って食料を調達しようという場合は要注意である。246沿いならコンビニなんていくらでもあると思ったら大間違い。左手にサンクスが見えたら、それが最後なので必ず寄ること。これを逃すと次の店はもう静岡県である。(←なんで知ってるのだろう??)


7時半すぎ、ツツジ新道と呼ばれる檜洞丸への最短コースを登り始めた。スタート地点の標高はおよそ550m、山頂まで1050mほどの標高差がある。

はじめ少し登るが、その後はほとんど平坦な道のりが続く。1時間弱でゴーラ沢出合に到着、急な登りが始まる。

9時20分、有名な展望園地(標高約1100m)に到着。晴れていれば富士山がバッチリ見えるのだが、曇っていて残念。(左の写真)
もっと残念だったのは、今年はツツジが不作だったこと。ツツジのトンネルを期待したのだが、見るべきものはほとんどなし。しかし、山頂に近づくにつれブナの木が多くなり、ガスがかかったりするとなかなかいい雰囲気である。

このあたりからカメラのシャッターを押す回数が増え、歩くペースが大幅にダウンした。


頂上まであと一息というところで、植生を保護するための木道が現れる。
神奈川でこんな風景が見られるとは驚き!


10時50分、檜洞丸山頂に到着。所要時間は3時間と少し。写真を撮っている時間を差し引けば、ほぼコースタイム通りである。

平日なのに中高年の夫婦やグループで結構な賑わい。静岡で買ったおにぎりを食べ、写真を撮ったりしていると、あっという間に2時間も経ってしまった。

鮮やかな紫色のトウゴクミツバツツジ。シロヤシオも咲いてはいたが数が少ない。



13時5分、下山開始。同じ道を戻るのは面白くないし、誰にも会わないような所を歩きたかったので、石棚山稜を経由して箒沢へ下りるコースを選んだ。ツツジ新道より少し遠回りだが、美しいブナ林の広がる尾根道である。新緑を撮影しながらのんびり歩いてゆく。途中で出会った人は一人だけ。まことに静かであった。

14時50分、ヤブ沢ノ頭。極楽浄土のようなお散歩コースはこのあたりまで。この先の急降下に備えて15分ほど休憩。石の上に腰掛けてボーッとしていると、キツツキの音が聞こえてきた。標高はまだ1200m以上ある。箒沢まで700m下りなくてはならない。

ヤブ沢ノ頭を過ぎると急に険しい道になる。さらに、板小屋沢ノ頭からは厳しい下りが延々と続く。段差の大きい所やツルツルの急斜面で脚は疲れる一方。なが〜い鎖のついている場所もある(写真)。
板小屋沢に出た頃には、もうヘロヘロ状態だった。この先のルートが分かりにくいが、あせってはいけない。写真右奥(沢の右岸)に設置してある4連の鉄のハシゴを下りてから、沢の左岸に渡る。渡ってすぐに杉林の中に入るが、入り口には目印のテープがついている。
17時25分、やっとのことで箒沢公園橋に到着。山頂からなんと4時間以上もかかっている。いくらゆっくり写真を撮りながらとはいえ遅すぎ。

このあとさらに西丹沢自然教室まで15分ほど車道を歩いた。

まとめ

・とにかく平日に登って大正解。
・シロヤシオツツジがほとんど咲いてなかったのは残念だったが、ブナ林の新緑だけでも満足。
・トウゴクミツバツツジがお目当てなら、もう少し早い時期がよさそう(年によると思うが)。
・ヤブ沢の頭〜板小屋沢の急勾配を除けば、石棚山稜はかなりおすすめ。
・246号線でコンビニ寄るならサンクスへ!


Canon EOS-10D, EF17-40mm F4L


丹沢ハイキング