源三尾根から檜洞丸

2014.09.15

日陰沢橋 -- 広河原 -- 源造尾根 -- 檜洞丸 -- 熊笹ノ峰 -- ヤタ尾根 -- 日陰沢橋


点線ルートの源三尾根を新規開拓しました。





時間の記録

日陰沢橋
広河原
稜線(金谷乗越近く)
檜洞丸
ヤタ尾根分岐
日陰沢橋

07 : 18 発
08 : 14 着
10 : 43 着
11 : 36 着 - 12 : 17 発
12 : 54 着
15 : 01 着



日陰沢橋をスタートして袖平山への登山口を過ぎると、自分にとって初めて歩くエリアに入った。トンネルをくぐると神ノ川の谷はますます険しくなって、ちょっとした渓谷と呼んでもいいくらいである。
林道を1時間ほど歩いて、やっと広河原に着いた。

白い案内板によると、このあたりは昭和40年の台風による氾濫ですべてが埋め尽くされたらしい。

これから登る源三尾根は、源蔵や源造の漢字が使われることもあり、どれが正しいのかよく分からない。案内板には源三新道とある。
広河原に着いたものの、さて源三尾根の入り口はどこ? これがちょっと分かりにくい。すぐに川を渡るのではなく、左岸を少し遡ってから堰堤を渡る。道はほとんどないようなもので、写真の藪の中を突進した。
堰堤のコンクリートの上に石が置いてあり、ここを渡るといいようだ。
朽ち果てた案内板。これには源造尾根とある。
堰堤を渡ったところには源三新道と書かれた板があった。

堰堤を渡ってしまえば、しばらく迷うような所はなかった。
尾根に入ると、いかにも丹沢らしい平凡な風景が広がる。
堰堤を渡ってから1時間と少しでブナが現れはじめた。
10時20分、檜洞丸から東へ続く稜線と思われるものが見えた。

地形図の1244m地点あたりは少し迷いやすく要注意かもしれない。
源三尾根の後半は、ヤセ尾根が多い。
10時43分、檜洞丸から臼ヶ岳へ続く稜線に出た。入口の白い板には「源蔵おね」と書いてある。
少し臼ヶ岳のほうへ歩いて、源三尾根入り口付近を見たところ。

点線ルートを歩いたあとは、一般登山道が幹線国道のように思える。
青ヶ岳山荘までくると、ガスがかかってきた。
11時36分、檜洞丸。まあまあの人出だが、つつじの頃に比べればずっと少ない。

40分ほど昼食&休憩をとって、犬越路のほうへ下山。
今回もっとも印象的だったのは、熊笹ノ峰のあたりで咲きまくっていた白い花、シロヨメナである。

実は、9月に丹沢を歩くのは初めてで、こんな風景が見られるとは全く知らなかった。
ブナ林の草はバイケイソウとササだけと思っていたが大間違い。春のシロヤシオも良いが、9月のシロヨメナも負けず劣らずの美しさである。

ヤタ尾根への分岐点。急な下りに備えて少し休憩。
ヤタ尾根の上部はブナの天然林、下の方は針葉樹の植林帯になっている。写真はその境界線。植林帯に入ると、急に暗くなる。
たいへん急なヤタ尾根。疲れる。
15時01分、日陰沢橋に戻ってきた。

源三尾根は思ったより平凡だったが、シロヨメナの大群が綺麗だった。これまで敬遠していたが、涼しい日を選べば、9月の丹沢も悪くない。


丹沢ハイキング