屏風岩山

2010.12.31


大滝橋 -- 大滝峠上 -- 屏風岩山 -- 二本杉峠 -- 細川橋



年越し寒波の襲来で山陰地方は大変だったようですが、
日本海から遠く離れた丹沢は穏やかなハイキング日和。
西丹沢・畦ヶ丸の南に位置する屏風岩山に登りました。



注：大滝峠上と二本杉峠の間は破線ルート（道標なし）です。




歩行距離：約9km　累積標高：登り約800m／下り約900m　マーカーの位置は二本杉峠

大滝橋〜大滝峠上
		大晦日だというにの、西丹沢自然教室行きのバスには10名以上の登山客。みなさん正月の準備はしなくてよいのだろうか？　もちろん自分のことは棚に上げている（笑） ←9時30分、大滝橋で下車して林道に入った。
		10分あまりの林道歩きの後、登山道に入る。 左手に大滝沢を見ながら進んでいくと、滑り台のような大滝が現れる。（左の写真）
		この登山道は過去に３度下っているが、登るのは初めて。やはり逆向きに歩くと新鮮だ。知っているような知らないような、奇妙な感覚。
		小さな尾根を東側から西側に越えてステタロー沢に出ると、枯葉の上にうっすらと雪が。
		大滝橋から１時間あまり。一息つくのにちょうどいいところに一軒屋避難小屋がある。
避難小屋から先は、しばらくステタロー沢に沿って進む。
		この雪は前夜のうちに降ったものと思われる。バスの中からみた大室山は、山頂付近がかなり白くなっていた。
		ステタロー沢から離れて尾根に上がるところ。下手すると梯子を見落としてしまいそうだ。
		11時25分、大滝峠上に到着。標高はちょうど1000mくらい。日当たりのよい所の雪は解けてしまっていた。 この先の破線ルートにはベンチがないことが予想されるので、ここで昼食。
大滝峠上〜屏風岩山〜二本杉峠
		11時52分、本日のメインテーマである二本杉峠への破線ルートに入った。
		5分ほどで、旧東海自然歩道への分岐に着いた。案内板の名残と思われる二本の丸太が立っていた。
		さらに５分ほど歩くと、坂の下に十字路っぽいものが見えてきた。大滝峠である。
		地図では、大滝峠と屏風岩山の間に「ヤブ」と書かれているが、今回は季節のせいか、そんな場所はなかった。西側には、木の枝が邪魔をするものの、富士山がよく見えた。
東側は檜洞丸と石棚山稜。こんな角度から見るのは初めてだ。
この坂を登り終わったところが屏風岩山の山頂。けっこう立派なブナの木が目につく。
		12時41分、屏風岩山。標高1051m、本日の最高地点だ。 屏風岩山というからには、どこかに屏風のような岩があってもよさそうだが、そのような気配は全くなかった。
		屏風岩山から二本杉峠への下りは、道間違いに注意しながら慎重に進んだ。所々に小さな道標があって助かった。
		小笄・大笄から檜洞丸にかけての稜線がよく見える所があった。この形を確認できたのが、今回の最大の収穫か。
		951mのピークを過ぎてミツマタの群落を過ぎると、二本杉峠への急降下となった。 急降下して鞍部にたどりつくと、目の前にまたピークが現れるが、これには登らずに右側（西側）の巻道を進んだ。
		巻道から二本杉峠に出るところ。 峠にはベンチがふたつ置いてあった。
二本杉峠〜細川橋〜丹沢湖
		二本杉峠で休んでいるうちに、14時になった。帰りのバスをどうするか考えた。二本杉峠から細川橋バス停のコースタイムは50分。西丹沢自然教室を14時40分に出るバスがある。バスが細川橋に来るまで10分はかかるだろう。ちょうどよさそうだ、これでいこう。 ←二本杉峠から杉の植林帯に入った。
		途中に崩落地あり。怖そうに見えたが、通ってみるとどうということはなかった。
		巨大な堰堤のそばを通過すると、バス停までもう少しである。
		14時44分、細川バス停に到着。しかし、最後に悲劇が待っていた。 年末年始は休日ダイヤだと思い込んでいたら、そうではなかった。さらに本数の少ない年末年始特別ダイヤだったのである。狙っていた便は運休。１時間以上も待つはめになった。
		待っていても寒いだけなので、丹沢湖まで歩くことにした。 ←ダム湖畔に立つ山本十九三の銅像。神奈川県議会議長までつとめた地元の英雄（？）。この人の力もあって丹沢湖（三保ダム）ができたのだろうか。近くにはダム工事で亡くなった５名の方を慰霊する石碑もあった。
		丹沢湖の水は神奈川県西部の水道水になっている、とずっと思っていたのだが、実は、相模原や横浜、川崎にまで供給されているらしい。
		丹沢湖レストハウスでうどんを食べて、ようやく時間をつぶすことができた。16時01分のバスに乗る頃には、だいぶ日が傾いてしまった。
年末年始の特別ダイヤには、くれぐれも注意したい。

丹沢ハイキング