上海・蘇州の旅

Part 9


同里(1)


5月1日。この日は蘇州から18km離れた同里(トンリー)という町を訪れた。蘇州からバスが出ているのだが、実はこの日から中国もゴールデンウィークに突入するので、超混雑が予想された。むやみに疲れることはしたくないし、貧乏旅行にこだわるわけでもないので、タクシーで行くことにした。ところが、タクシーもまったくつかまらない。かなりの数が走っているが、必ず客が乗っているのである。やはり連休が始まって、みんなあちこち遊びに出かけるようだ。

大通りをいくら歩いてもタクシーがつかまらず、こりゃ同里行きは断念かと思い始めたころ、運良く一台の空車に出会った。メジャーな観光スポットの近くに行けば客を降ろしたばかりのタクシーがいるのではないかと、そちらの方へ歩いて行ったのが良かったのかもしれない。

タクシー探しに時間をとられて、同里に着いたのはもう11時前だった。日本で20kmもタクシーに乗れば大変な金額になるが、途中で有料道路を使っても100元(約1500円)くらいだった。


←同里の入口でタクシーを降りた。帰りもまた苦労するかもしれないが、とりあえずそれは考えないことにした。

門をくぐってしばらく歩き、入場券を買ってさらに奥へ入る。


同里は、上海や蘇州の近郊に点在する水郷古鎮のひとつである。鎮というのは中国の行政単位のひとつで、省の下の県のそのまた下に位置する。水路と住宅が一体となった町に昔ながらの生活が残っている。普通に人が暮らしている所を観光地にして、入場料を取るというのも妙な話ではあるが・・・。





5月の連休は結婚式のシーズンでもある。結婚式を挙げたカップルが同里の三つの橋を渡ると幸せになれるという言い伝えがあるそうだ。


狭い路地に入ってみると・・・





こうしてみると、「静かでいい所じゃないの」と思われるかもしれないが、それは、そのような写真ばかり集めたからである。実際には観光客だらけですごい混雑!



やはり、中国の人が休みじゃない時に行った方がよろしい。




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