北海道 2010年 9月



9月15日

1990年8月以来の稚内。20年前を思い出しながら旅をするなんてのは、10代の若者には決して真似のできない芸当である。はっはっは。もっとも、20年前は、夜に到着して翌朝には利尻島へ渡ってしまったので、市内の様子はほとんど記憶にない。


稚内空港から市街行きのバスに乗った。国道沿いの風景は、本州の町となんら変わらず、面白くもなんともない。潮見三丁目というバス停で下車、あらかじめ調べておいたスープカレー店で昼食をとったあと、近くのマクドナルドを見学。なにをかくそう、このマクドナルドこそ、昨年オープンしたばかりの、日本最北のマクドナルドである。「日本最北のマクドナルドは名寄市にある」という最北マニアの常識が、ついに覆ったのである。
ちなみに、ユニクロはまだ稚内にはないので、名寄店が日本最北である。

マクドナルドの見学を終わると、もうすることがなくなった。とりあえずホテルにチェックイン。フェリーターミナル近くの全日空ホテルである。こういう高めなホテルは普段あまり利用しないが、楽天で安いプランを見つけたので予約しておいた。

ホテルを出て、ぷらぷら散歩してみた。

北海道遺産にも登録されている稚内港北防波堤ドーム。長さ427m。

こちらは、日本最北の踏切

日本最北の踏切から見た、稚内駅のホーム。スーパー宗谷が停車中。
現代的なフリコ特急と古めかしいホームとの取り合わせが味わい深い。

駅の表のほうにまわったところ。新しい再開発ビルに半分隠れてしまっている。
古い駅舎はいずれ取り壊されてしまうのだろう。
この再開発ビルには6月にオープンしたばかりの映画館が入っている。もちろん日本最北の映画館である。「日本最北の映画館は名寄市にある」という最北マニアの常識もまた、今年になって覆ってしまったのである。しかし、この映画館、経営は大丈夫なのだろうか。稚内市は、ただでさえ人口が少ない(4万人弱)うえに、この10年で人口が一割以上減少している。


商店街を歩くと、ロシア語の看板が目に入る。稚内からは、利尻・礼文の他に、サハリン行きのフェリーも出ている(季節運行)。フェリーに乗ってロシア人が買い物に来るのだろうか。
このサハリン航路、儲かっているとは思えず、先日、とりあえずあと5年ほど継続するとのニュースが報じられたばかりである。稚内市からの財政支援を受けて、なんとかやっている状態のようだ。航路が廃止になる前に、一度はサハリンに行っておきたい(?)



駅前からバスに乗ってノシャップ岬へ。ちょうど日没前だった。

いうまでもないことだが、日本の最北端(北方領土を除く)は宗谷岬である。ノシャップ岬は、最北端でないほうの岬。ちなみに日本の最東端(離島を除く)は納沙布(ノサップ)岬。間違いやすいので気をつける必要がある。

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