北海道 2005年 6月


part 2-1

ニペソツ登山ツアー

ぬかびらユースの主催するニペソツ登山ツアーに参加した。登山のツアーに参加するなんて生まれて初めてのことだが、たまにはそういうのもいいかもしれないと思った。それに、ニペソツ山は単独で初めて登るにはちょっと手強いかなという気もしたからである。

ニペソツ山は東大雪で最も高い山で標高は2013m、山の名前はアイヌ語のニペシ(シナノキの樹皮)、オツ(多い)に由来するそうだ。Part 1のページにも写真を載せたが、昨年9月にウペペサンケ山から撮ったものがあるので、興味のある方はこちらをどうぞ。

登山口と山頂の標高差は1000mほどだが、アップダウンが多いので累積標高は約1500mに達する。水平距離は往復で13.6km。カシミール3D使用。


ツアーに参加するにはユースに前泊することが条件になっている。夕食後に説明会があった。ツアーの参加者は8名、これに対して東大雪自然ガイドセンターのガイドさんが2人つく。一人のガイドが大勢のご老人の面倒を見切れずに遭難事故を起こすニュースを時々耳にするが、それに比べればかなり贅沢なツアーかもしれない。参加者の年齢も山にしては割と若め(?)なので安心。驚いたのは、どうやら全員が一人での参加らしいこと。一匹狼が8人集結したのである。(うち女性2名)


午前5時半にユースを出発、6時35分、隊長(ガイドの一人)を先頭に登山道に入った。丸木橋で川を渡ると、最初からけっこう急な登りが続く。
1時間ほどたってもまだまだ樹林帯の中・・・

昨年のウペペサンケ同様、台風による倒木が多かった。しかし、そこそこ手入れしてあるようで、通行が困難な所はなかった。
出発してから1時間40分ほどでようやく視界が開けてきた。ウペペサンケ山が見えた。
8時25分、小天狗の岩場。

岩の側面を、わずかな窪みに指をかけながら回り込む。と書くと難所のように思えるが、隊長がコツを教えてくれたこともあって、簡単に渡ることができた。特に背が高いとたくさんつかまるところがあって楽勝である。
岩場を過ると、長い雪渓を歩いた。北海道とはいえかなり気温が高く暑さに苦しめられたが、雪の上を歩くとわずかながら気分がやわらいだ。

前方に見えているのは前天狗。ニペソツ山はその向こうにあってまだ見えない。

前天狗への登りを前にして休憩。石狩岳の向こうに表大雪の山々が連なる。天気がよくて、素晴らしい眺めだった。

前天狗の頂上手前から見たトムラウシ山


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